機能性表示食品の届出情報データベースの更新が23日にあり、新規届出9件（サプリメント6件、サプリ以外の加工食品3件、生鮮食品ゼロ件）が受付公開された。既存機能性関与成分であるインドマンゴスチン由来ガルシノールの新規ヘルスクレームの他、PRISMA2020に準拠したシステマティックレビュー（SR）の届出が含まれる。また、ゼリア新薬工業㈱（東京都中央区）として初の届出公開もあった。

　インドマンゴスチン由来ガルシノールについて届出公開された新規ヘルスクレームは、「お腹の脂肪（内臓脂肪、腹部総脂肪）を減らすのを助ける機能」及び「高めのBMIが低下するのを助ける機能」がそれぞれある旨。肥満気味の人を対象とする。㈱東洋新薬（本部：佐賀県鳥栖市）が最終製品の臨床試験に基づき届け出た。

　同成分のヘルスクレームについてはこれまで、肝臓の健康維持機能（健常域でやや高めの血中ALT値及びAST値の低下機能）と、一時的な活気・活力感の低下軽減機能の2種類が届け出されていた。

　一方、PRISMA2020準拠のSRが届け出された機能性関与成分とヘルスクレームは、森永乳業㈱（東京港区）が展開するビフィズス菌BB536と同MCC1274のBMI が高めな人の腹部総脂肪及び内臓脂肪を減らす機能。同社が届け出た。また、富士化学工業㈱（富山県中新川郡）も、アスタキサンチンの紫外線刺激に対する肌維持機能について、2020準拠のSRを届け出た。

　初の届出公開となったゼリア新薬工業が届け出たのは、GABAを機能性関与成分として配合した1本あたり容量50mLのドリンク。機能性関与成分とは別にコラーゲンペプチドも配合しつつ、睡眠の質と肌の健康を訴求する。

　なお、この日の更新でも撤回届出に動きがあり、前回21日の更新時点から11件増えた。「現在販売しておらず、連絡フローチャート更新に必要な情報が揃わないため」として、㈱吉野家（東京都中央区）が『サラシア入り牛丼の具』、『ペプ牛』、『GABA牛』といった牛丼の具を取り下げた他、㈱日本予防医学研究所（静岡市駿河区）が「商品化見送り」のため、サメ軟骨由来コンドロイチン硫酸及び同由来ヒドロキシプロリンを機能性関与成分として配合したサプリの届出を取り下げた。

【石川太郎】

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