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ガルシノールに新ヘルスクレーム 【機能性表示食品届出DB更新】4つめの機能、「心の健康」を維持

 機能性表示食品の届出データベースが17日、更新された。更新は2日連続。5月30日から6月1日にかけて消費者庁へ届け出られた新規届出20件(サプリメント11件、サプリ以外の加工食品8件、生鮮食品1件)が公開された。

 前回に引き続き既存もの中心の構成となったが、機能性関与成分のインドマンゴスチン由来ガルシノールについて、新規のヘルスクレームが公開。「心の健康」(楽しくおだやかな気分でいること)を維持する機能が新しく加わった。

 インドマンゴスチン由来ガルシノールの届出はこれで4件目。同成分のヘルスクレームはこれまで、「健常域でやや高めの血中ALT値、AST値を低下させる機能」、日常生活における「一時的な活気・活力感の低下を軽減する機能」、同じく日常生活における「一時的な疲労感をやわらげる機能」及び「起床時の疲労感をやわらげる機能」が報告されている旨が届け出されていた。今回、大きく4つめの機能として、「心の健康の維持」が新たに加わったかたち。

 心の健康を維持する働きを訴求する機能性関与成分の届出は以前からあった。ただ、数は少なく、GABAとアスパラガス由来含プロリン-3-アルキルジケトピペラジンの2成分に限られる。届出件数も全体で10件余りと少ない。

東洋新薬、PRISMA2020準拠の届出も

 インドマンゴスチン由来ガルシノールの届出者は、4件全てが㈱東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市)。昨年11月に初回の届出を行って以来、早いペースでヘルスクレームを増やしている。

 この日の更新では、同社からの届出が他にも公開。食後血糖値上昇抑制などの機能を訴求するターミナリアベリリカ由来没食子酸について、PRISMA声明2020に準拠したシステマティックレビューを新たに届け出た。

 なお、この日の更新で追加された撤回届出は1件だった。

 イヌリンを機能性関与成分とする乾燥スープ(ポタージュ)の届出(F550)を㈱ファイン(大阪市東淀川区)が取り下げた。「訴求内容の見直し」が理由とされている。機能性に関する訴求内容は、糖の吸収を抑えることに伴う食後血糖値の上昇抑制機能が報告されている旨だった。イヌリンの届出は累計220件近くあり、ヘルスクレームとしては他にも、血中中性脂肪を下げる旨などが届け出られている。

【石川太郎】

7月の届出DB更新:【3日】7月最初の更新は既存中心の構成に
        :【12日】撤回届出、一度に30件
        :【16日】SR届出15件、PRISMA2020準拠は無く

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