カルビー、売上9.1%増 コンビニ向けや土産用製品の売上が回復
カルビー㈱(東京都千代田区、伊藤秀二社長)はこのほど、2023年3月期第1四半期(22年4月1日~6月30日)決算短信(連結)を発表した。売上高は対前年同期比9.1%増の653億2,300万円、営業利益は同22.7%減の53億6,300万円だった。
国内事業は、売上は同3.8%増の482億3,300万円だった。昨年の高温・干ばつの影響に起因した北海道産原料ばれいしょの収量不足による販促活動の抑制や製品発売スケジュールの見直しが大きく影響したが、社会経済活動の正常化に向けた行動制限緩和などに伴って、コンビニエンスストア向けや土産用製品の売上が回復した。
海外事業は、豆系スナック『Harvest Snaps』の拡販を進めた北米やロックダウン解除に伴う経済活動の再開により伸長した中華圏が売上を牽引し、同27.2%増の170億9,000万円となった。
国内シリアル食品の売上高は、同0.3%増の66億4,800万円だった。子供向け製品は不振だったが、オートミール需要の高まりに対応した新製品『ベイクドオーツ』の投入と、台湾向けの輸出製品の伸長で、前年同期並みとなった。