カネカ、還元型Q10が米国で堅調に推移 Unitのセグメント利益が前年同期比91.1%増
㈱カネカ(東京都港区、田中稔社長)はこのほど、2024年3月期第3四半期決算短信(2023年4月1日~12月31日)を発表した。売上高は対前年同期比0.4%減の5,647億2,800万円、営業利益は同21.8%減の216億1,100万円だった。
Nutrition Solutions Unitは、Foods、Supplementともに好調を持続し、売上は1,410億8,200万円で同6.9%増、利益は83億9,500万円で同91.1%増と大幅な増益となった。第4四半期も堅調な業績が見込まれるとしている。
Supplementは、還元型Q10が米国での販売が堅調に推移し、中国越境EC向けなど、アジア・オセアニアでの拡販が進んだ。「BtoB」「BtoC」の戦略的な技術開発と販促活動を強化し、市場創出を目指す。乳酸菌事業も着実に拡販が進んでおり、最大市場の米国と中国・アジア・ロシア・中南米地域への新規開拓や生産基盤の強化に注力している。
Foodsは、高付加価値品への販売シフトとスプレッドの改善が大きく寄与した。マーケティングや商品企画力の強化を継続し、事業基盤の強化に努める。さらに、有機乳製品をはじめ、ヨーグルトなど付加価値の高い新規事業の拡大が進んでいる。カネカ食品における業務のDX化を加速させ、収益力を強化するとしている。