㈱カネカ（東京都港区、田中稔社長）はこのほど、第98期（2021年4月1日～22年3月31日）有価証券報告書を公開した。売上高は対前年比19.8％増の6,915億3,000万円、営業利益は同58.2％増の435億6,200万円だった。

　医療・健康・介護などの分野において、デバイスと医療の融合による価値あるソリューションを提供するHealth Care Solutions Unit）は、売上は同12.4％増の589億3,600万円、営業利益は同10.7％増の126億6,200万円だった。

　「食」の多様化や健康増進ニーズに応える特色ある素材、サプリメントをソリューションとして幅広く提供するNutrition Solutions Unitは、売上は同6.7％増の1,625億5,400万円、営業利益は同4.2％増の50億8,400万円だった。Supplemental Nutritionは、還元型コエンザイムQ10の販売が好調に推移。国内は新たな機能性表示食品である『わたしのチカラ』還元型コエンザイムQ10配合シリーズのラインアップを強化した。乳酸菌事業は、市場認知が進んだ米国での生産体制強化を進め、販売を拡大する。

　また、日本たばこ産業㈱から取得した植物バイオテクノロジーと、同社独自技術の融合を進め、食糧危機に対するソリューション開発に注力しているという。