カネカ、売上は前年同期比17.4%増 機能性表示食品の『わたしのチカラ』還元型Q10配合シリーズのラインアップを強化
㈱カネカ(東京都港区、田中稔社長)はこのほど、2023年3月期第1四半期決算短信(202年4月1日~6月30日)を発表した。売上高は対前年同期比17.4%増の1,927億3,900万円、営業利益は同3.1%増の122億1,200万円だった。
同社は、環境が激変する中でも着実に「Adaptability」力を発揮し、コア事業群(Vinyls、MOD、Fiberなど)、先端事業群(Health Care、E&I、MSなど)ともに強いモメンタムを継続することで、前年同期に比べ増収増益となった。
Health Care Solutions UnitのMedicalは、売上は同25.7%増の166億2,300万円、営業利益は同66.9%増の38億5,600万円だった。国内、海外の症例数がコロナ前の状況まで回復し、ASO治療用などの血液浄化器、カテーテルは販売が順調に拡大した。また、ベトナム工場の能力増強を完工。今後、供給体制の強化を進め、Medical事業のグロ-バル展開を加速させる。PCR検査キットに続き、新型コロナウイルス抗原検査キットを発売し、感染拡大の防止に貢献している。
Nutrition Solutions Unitは、売上は同5.3%増の418億7,900万円、営業利益は同43.6%減の8億600万円だった。Supplementは、引き続き還元型コエンザイムQ10の販売が堅調に推移。国内向け機能性表示食品の『わたしのチカラ』還元型Q10配合シリーズのラインアップを強化している。Foods&Agrisは、コロナ禍による行動制限の緩和により、一部で需要の回復がみられたものの、記録的猛暑や食品値上げ報道などによる買い控えもあり、販売は低調となった。油脂など原材料価格の高騰に対して価格改定を進め、スプレッド確保に注力している。
8月に新たな機能性表示食品『わたしのチカラQ10ヨーグルト』、『わたしのチカラQ10ヨーグルトドリンクタイプ』を発売した。今後も、おいしさと健康をテーマとした商品を充実させるとしている。