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カスピ海乳酸菌でフレイル対策 フジッコ、カスピ海乳酸菌ヨーグルトの手作りに関する効果を調査・発表

 フジッコ㈱(神戸市中央区、福井正一社長)はこのほど、カスピ海乳酸菌を用いたヨーグルトの手作りが、精神・心理的フレイルを改善することを明らかにしたと発表した。園田学園女子大学、健康人間学部食物栄養学科の辻秀美教授先生との共同研究によるもの。研究成果は、第9回日本サルコペニア・フレイル学会大会(29日~30日)で発表する。

 「カスピ海乳酸菌」は、ヨーロッパ東部の黒海とカスピ海に囲まれたコーカサス地方のジョージアを起源とする乳酸菌。室温での発酵が可能という特徴を持ち、手軽に家庭でヨーグルトの手作りが出来る。今回、高齢者に「カスピ海乳酸菌」を用いてヨーグルトを手作りしてもらい、フレイルの精神・心理的要因への対策として寄与できるか調べた。

 試験では、65歳以上の高齢者24人に8週間、「カスピ海乳酸菌」を用いたヨーグルトの手作りを実施してもらい、試験開始前と8週間後にSF-8調査票を用いて、健康関連QOLを調べた。その結果、ヨーグルトの手作りによって、身体機能、全体的健康観、活力、日常役割機能(精神)が有意に改善し、さらに、精神的な総合指標である精神的サマリースコアも有意に改善した。これらのことから、「カスピ海乳酸菌」を用いたヨーグルトの手作り行動が、精神的なQOLを向上させたことがわかったとしている。
 また、試験への参加自体が、社会参加の機会となっただけでなく、参加者の中には、手作りヨーグルトを家族や近隣へおすそ分けするなど行動変容を起こした人もおり、「カスピ海乳酸菌」を用いたヨーグルトの手作りは、社会参加を促進する契機となることも期待されるとしている。

 これまでに同社では、「カスピ海乳酸菌」を用いたヨーグルトの嚥下適性の高さやエクササイズとの併用による握力向上を明らかにしており、これらのエビデンスにより、「カスピ海乳酸菌」がフレイルに対する栄養面と身体的要因への対策に寄与できることを示してきた。

 同社では、「イキイキシニアの健康習慣 正しく知っておきたい『フレイル』と 手作りヨーグルトのヒミツ」と題したフォーラムの開催(11月、 12月配信予定)などを通じて、 「カスピ海乳酸菌」のフレイル対策アイテムとしての活用をより広めていき、全ての人々の健康が達成されるよう努めるとしている。

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