オタネニンジン抽出物のガン患者への効果、「確認できない」
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は6日、ガン患者を対象としたオタネニンジン(高麗人参)の影響を調べた海外の研究報告を公表した。
研究グループは、米国在住のガン患者112人を対象に、二重盲検無作為化プラセボ比較試験を実施。オタネニンジン抽出物またはプラセボを28日間にわたって投与し、ガン関連疲労への影響を調べた。副次的に、気分や身体機能に及ぼす影響も調べた。
その結果、4週間後に両群では、ガン関連疲労の改善について有意差は認められなかった。また、不安・抑うつ、身体機能に関するスコアについても、有意差は出なかった。試験結果から、オタネニンジン抽出物を推奨する正当な理由はないと結論づけている。