（株）エフアイコーポレイション（岐阜県羽島郡、塩谷知明社長）は、付加価値の高い商品開発を目指した「トコトンプロジェクト」をスタートさせ、現地視察による原料素材の情報収集と生産者とのコミュニケーションを重視した製造で品質の維持・向上に努めている。同社の塩谷知明代表に話を聞いた。（聞き手・文：田代　宏）

＜人も商品も入り口が肝心＞

　――貴社のコンプライアンス対策は？

　塩谷　原料の調達では現地視察を徹底させている。どういう栽培を行っているのか、どういう人が作っているのか、どういう工程を経てどういう風に加工されているのか、確認の連続である。

　――ありきたりにはしない？

　塩谷　入り口をしっかりしないと、問題が起きてからでは遅いということ。商品企画の際にも、どのような原料を使用するか、最初にしっかりと調査する必要がある。その前提があってこそ、どういう付加価値を付けるかという次のステップに移ることができる。

　――業界の一部では合成薬物の添加が後を絶たない。

　塩谷　いろいろな検査があるが、しょせん検査は後工程に過ぎない。元をきちんとやらなければならない。ずっと以前、ある原料を使用したのだが、再検査で原料の規格書を出してもらったら原産地が変わっていたということがあった。そのときに学んだのは、ありきたりの情報ではわからないということ。

　――具体的にはどのような対策を？

　塩谷　健康食品GMP認証の運用に徹することは当たり前のことで、全ての業務を徹底させること。当社は支給原料だけで加工することはしない。価格競争のマーケットは避け、付加価値を付けた商品の開発を行うようにしている。消費者嗜好に関する情報などを細かく取り入れて、販売会社に提案している。

　――ありがとうございました。

※詳細は『Wellness Monthly Report No.15』（9月下旬発刊）に掲載。

＜COMPANY INFORMATION＞

住所：岐阜県羽島郡岐南町若宮地3-182（本社）

TEL：058-259-4711

FAX：058-259-4717

URL：http://www.fi-co.co.jp

事業内容：健康食品の受託・製造販売

（写真：塩谷社長）