イチョウ葉エキスの摂取で健康被害
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は2日、海外で発生したイチョウ葉エキスの摂取による健康被害情報を素材情報データベース上で公表した。
英国では、65歳女性がイチョウ抽出物を1日に40mg×3回、2年間にわたって摂取した結果、水晶体吸引術中に眼球突出、痛み、視力低下を生じた。イチョウとの関連性が疑われる急性球後出血と診断された。
イタリアでは、49歳男性が認知機能向上を目的に、イチョウを1日に40mg×3回、2週間にわたって摂取したところ、動悸を生じた。受診して、左脚ブロックと認められた。イチョウの摂取を中止して改善したが、摂取再開の2日後に症状が再発。イチョウとの関連性が疑われる心室性不整脈と診断された。
また、イタリアの29歳男性が、ガラナ500mgやイチョウ抽出物200mgなどを含む製品を摂取したところ、数時間後に重度の筋肉痛、暗色尿などを生じた。男性は横紋筋融解症と診断された。