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イソフラボンの機能巡り特許出願
ニチモウバイオティックス 肺に関わる知見踏まえ

 ニチモウバイオティックス㈱(東京都港区、天海智博社長)は11日、同社で製造・販売を手掛ける独自のアグリコン型イソフラボン素材について、特許を出願したと発表した。

 発表によると、出願した特許は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)に関わるもの。長崎大学大学院医歯薬総合研究科の伊藤敬教授が代表を務めるアクティブペプチド㈱(長崎県長崎市)と共同で、昨年12月15日に出願した。

 ニチモウバイオティックス製の、麹菌発酵技術を用いたアグリコン型イソフラボンは、大阪市立大学大学院医学研究科・浅井一久准教授(呼吸器内科学)の研究チームが2019年に行った動物試験で、COPDに対する軽減機能などが示唆。同素材の抗炎症機能によるものと考えられるという。研究成果をまとめた論文は同年8月、海外学術誌「Nutrients」のオンライン版に掲載されていた。

 その後、同社がアクティブペプチドと行った、長崎県創業支援事業補助金を受けた共同研究で、肺の上皮細胞のアポトーシスを抑制することが確認されたという。

 同社の発表によれば、これまでに行われた、イソフラボンを含む大豆に関する疫学研究において、COPDの発症リスクを抑える可能性のあることが報告されていた。

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