消費者庁は10日、機能性表示食品の届出データベースを更新し、届出番号「I654」から「I668」まで計15件（サプリメント8件、サプリ以外の加工食品7件、生鮮食品ゼロ件）の新規届出を公開した。サプリメントには、ヘアケア製品や化粧品などの開発・販売を手がける㈱アンファー（東京都千代田区）として初の届出が含まれる。乳酸菌を機能性関与成分として配合した、女性のヘルスケアを訴求する製品を届け出た。

　アンファーが届け出たのは、『Femtur Flora protect supplement（フェムチャー フローラ プロテクト サプリ）』を商品名とするサプリメント。乳酸菌GR-1と乳酸菌RC-14を機能性関与成分として配合したもので、両成分に報告されている「膣内環境を良好にし、膣内の調子を整える機能」を訴求する。主な摂取対象者は、膣内細菌叢のニュージェントスコアが高めで、細菌性膣症に罹患していない健常な成人女性。

　膣内環境を良好にするという、他にないヘルスクレームを行える海外製の両乳酸菌は、2021年の初の届出公開以来、少しずつ届出件数が積み上がっている。アンファーの届出によって累計9件を数えることになった。ことし4月以降、現在までに4件が届け出されている。

　初の届出公開企業としてはほかに、機能性食品素材などの販売を行うフロンティアフーズ㈱（東京都千代田区）がある。機能性関与成分としてBCAA（バリン、ロイシン、イソロイシン）を届け出た。届出表示は、研究レビューに基づき、「運動による一時的なからだの疲労感をやわらげる」旨。

　なお、この日の更新でも、撤回届出に関する情報が追加された。計2件。協同薬品工業㈱（山形県長井市）が「生産終了」を理由に、2015年に届け出ていたアスタキサンチンを配合したサプリメントを取り下げた。また、㈱Cloud Link（大阪市中央区）がラフマ由来成分を配合したサプリの届出（F632）を「閉業のため」取り下げた。

【石川太郎】

〇23年10月の機能性表示食品届出DB更新
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