アンチ・ドーピングGL、日健栄協GMPはcGMPに「相当」?(前)
<メディア懇でアンチ・ドーピングGLをめぐり質疑応答>
(公財)日本健康・栄養食品協会(JHNFA)のメディア懇談会が15日開催され、(公財)日本アンチ・ドーピング機構の有識者会議が公表したサプリメントのアンチ・ドーピングに関するガイドラインをめぐり、質疑応答が行われた。
「スポーツにおけるサプリメントの製品情報公開の枠組みに関するガイドライン」では、生産施設審査の基準を「cGMPに相当するスポーツにおけるサプリメントに適したGMP」と規定。具体的な基準として、厳格なcGMPを認証するNSF Internationalなどと同列の扱いで、(公財)日本健康・栄養食品協会(JHNFA)と(一社)日本健康食品規格協会(JIHFS)のGMP認証も盛り込まれた。しかし、これら国内2団体のGMP認証は、NSF InternationalなどのcGMP認証と比べて、要件の厳格さに差があると言われている。
サプリメントのアンチ・ドーピング認証に関する情報の提供は、トップアスリートの商品選択につながるため、より正確に行うことが求められる。ところが、同ガイドラインではcGMP認証と国内2団体のGMP認証を同等に扱い、ひと括りとしている。このため、同ガイドラインに沿った対応では、サプリメントの品質保証に関する正確な情報が、トップアスリートに伝わらないと懸念される。そこでJHNFAに対し、日健栄協GMPがcGMPに「相当」すると言えるのかを聞いた。
(つづく)