アリナミン製薬、IC認証を初取得
指定医薬部外品のアリナミン ゼリー状飲料で
武田薬品工業㈱を前身とする一般用医薬品メーカー、アリナミン製薬㈱(東京都千代田区、本田英司社長)が、英LGC社が運用するサプリメントのアンチドーピングプログラム「インフォームドチョイス」を1日までに取得した。
主力ブランドの医薬品『アリナミン』について、同社として初のアンチドーピング認証を得た。具体的には、同社が2019年に発売した、指定医薬部外品のパウチゼリー飲料『アリナミン メディカルバランス』(グレープフルーツ風味とアップル風味の2品目)で取得。インフォームドチョイスの日本総代理店を務めるバイオヘルスリサーチリミテッド(東京都文京区)が1日、発表した。
LGC社が運用するインフォームドチョイスやインフォームドスポーツといったアンチドーピングプログラムでは、主にサプリメントを最終製品認証の対象にしている。ただ、日本では、指定医薬部外品で取得する企業も増えている。疲労の回復・予防などを効能とする指定医薬部外品は、海外ではサプリメントなどとして販売されている場合もある。
同認証を国内で取得した企業は1日現在で95社に上る。そのうち今回のアリナミン製薬も含めた5社が指定医薬部外品で認証を取得した。これまでに大正製薬㈱(東京都豊島区)が『リポビタンD』で取得したのを始め、エーザイ㈱(同文京区)が『チョコラBB』、興和㈱(名古屋市中区)が『キユーピーコーワ』、そして佐藤製薬㈱(東京都港区)が『ユンケル』についてそれぞれ同認証を得ている。
各ブランドの全商品について認証を得ているわけではないため、ドーピング検査を受ける可能性のあるアスリートが摂取する際には確認が必要だが、品目数は確実に増えている。サプリメントから指定医薬部外品まで、日本国内での認証取得製品数は1日時点で234製品395品目となっている。
(冒頭の画像:アリナミン製薬が販売する『アリナミン メディカルバランス』。画像は同社のニュースリリースから)