アリナミン製薬、悠香HDを買収 悠香の通販ノウハウを活かし、スキンケア事業を強化
大衆薬のアリナミン製薬㈱(東京都千代田区、森澤篤社長)は15日、『茶のしずく』石鹸で知られる悠香ホールディングス㈱(福岡県大野城市、中山慶一郎社長)を買収したと発表した。1日付で全株式を取得し、完全子会社化した。
悠香は、2003年5月に九州で創業した化粧品通販企業。無農薬栽培茶葉を使用した『茶のしずく』石鹸を主力商品とし、わずか6年で売上100億円を突破。ピーク時には300億円を超えるスピード出世を遂げた。しかし2010年、同石鹸による健康被害が表面化し、つまづいた。一時は年商も大きく落ち込んだとされるが、ここ数年100億円規模を維持していたようだ。
アリナミン製薬は今後、スキンケア領域へ参入し悠香HDが培ってきたノウハウを活用して通信販売事業を強化するとしている。