アブラナ科野菜の摂取、大腸がんリスクと関連せず
アブラナ科野菜の摂取量と大腸がんリスクに関連が見られないことが、(国研)国立がん研究センター社会と健康研究センターがこのほど公表した多目的コホート研究結果からわかった。
研究グループは、1990年と93年に全国10カ所に在住していた45~74歳の8万8,172人を対象に、2013年まで追跡調査した。食物摂取頻度質問票の回答を用いて、11項目のアブラナ科野菜(キャベツ・大根・小松菜・ブロッコリー・白菜・チンゲンサイなど)から総アブラナ科野菜摂取量を推定し、男女別に摂取量によって4グループに分類。アブラナ科野菜摂取量がもっとも少ないグループを基準に、その他のグループの大腸がん、部位別大腸がんリスクとの関連を検討した。
その結果、男女ともに、アブラナ科野菜の摂取量と大腸がんリスクについて、有意な関連は見られなかった。