アテニア、「緑茶カテキン」に角化促進機能を発見
㈱アテニア(横浜市中区、斎藤智子社長)はこのほど、「緑茶カテキン」の一種であるEGCG (エピガロカテキンガレート)に、表皮角化細胞の垂直分裂を促進する効果があることを発見したと発表した。研究成果は、3月26日~29日に開催された日本薬学会第141年会で発表した。
同社は、年齢を重ねるごとに顕在化するシミのケア方法を研究し、メラニンが過剰に発生している部位ではターンオーバー方向が乱れ、角化が低下していることに着目。表皮角化細胞の垂直方向の分裂を促進する機能を指標に、機能成分を探索した。
実験では、表皮角化細胞にEGCGを添加し、垂直分裂タンパク質(プロテインキナーゼCゼーダ)の活性化を調べた。さらに、ヒト表皮三次元皮膚モデルにEGCGを添加し、11日間培養後に皮膚の構造(厚さ)を観察した。
結果、EGCGにより表皮細胞の垂直分裂が活性化され、表皮における垂直方向分裂を誘導して角化が促進されることで、表皮恒常性機能の亢進が推測された。
このことから、緑茶カテキンが細胞分裂方向を整えて角化を進めることで、貯留したメラニンや表皮の柔軟性が損なわれることにより、肌老化を進行させる古い細胞の排出促進が期待できることから、今後、研究結果をスキンケア商品に応用する予定。
※垂直分裂:細胞の分裂には水平と垂直方向の分裂がある。同じ機能の細胞を増やす水平方向とは異なり、垂直方向は臓器の恒常性を維持するために機能性を持つ細胞を作る分裂。
問合せ先:アテニア美容相談室(TEL:0120-165-333)