アスパルテーム「見直す必要なし」 7月19日開催「薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会添加物部会」
「アスパルテームについて現状を見直す必要はない」7月19日に開かれた薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会添加物部会において、委員の見解がまとめられた。厚生労働省はきのう(21日)、会合の議事録を公表した。
これは7月14日、ダイエット飲料やチューインガムなどのさまざまな食品に使用されている人口甘味料のアスパルテームに関する健康への影響評価について、国際がん研究機関(IARC) 、WHOおよび国連食糧農業機関(FAO)の食品添加物合同専門家委員会(JECFA)が発表したことを受けてのもの。
IARCは、アスパルテームをヒトに対して発がん性がある可能性がある「IARCグループ2B」に分類。1日摂取許容量を40mg/kg体重と再確認した。ただし、一般的に使用されている量では安全性に大きな懸念はないとしている。
これに対して、食品安全委員会はQ&Aを掲載している。
同添加物部会で事務局(厚労省)は、「今後のIARCとJECFAから公表される評価結果の詳細を確認する必要はあるが、直ちにアスパルテームの使用を禁止する状況にはないと考えている。いずれにしても厚労省として、引き続き食品添加物の安全性確保に努めていく」と発言。委員も同省の見解に追随した。
議事録はこちら(厚生労働省ホームページより)