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アサヒG、メタジェンと共同研究 「乾燥ビール酵母」と「パン酵母由来の酵母細胞壁」の腸内環境改善効果を確認

 アサヒグループ食品㈱(東京都墨田区、川原浩社長)は27日、「乾燥ビール酵母」と「パン酵母由来の酵母細胞壁」の腸内環境改善効果を確認したと発表した。㈱メタジェン(山形県鶴岡市、福田真嗣社長)との共同研究によるもので、研究成果を、25日に第78回日本栄養・食糧学会大会(福岡市)で発表した。

 アサヒグループでは、ビール製造工程で発生する副産物である「ビール酵母」と、酵母エキス製造過程で得られる副産物である「パン酵母由来の酵母細胞壁」の有効活用に向け、さまざまな機能性研究を行っている。酵母はグルカンやマンナンなどの食物繊維を含み、食物繊維は大腸に到達すると、腸内細菌によって利用されこれらの菌を増やすことが報告されている。中でも一部の腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸は、腸内環境を良好にするだけでなく、さまざまな臓器においてヒトの健康維持に繋がることが示唆されている。これらの背景から、食物繊維を含む「乾燥ビール酵母」と「パン酵母由来の酵母細胞壁」を対象として、腸内フローラと短鎖脂肪酸に対する作用を評価した。

 今回実施したヒト糞便を用いたin vitro培養系を用いた試験により、乾燥ビール酵母・パン酵母由来の酵母細胞壁ともに短鎖脂肪酸の産生を増強し、プレバイオティクス素材として機能することが示唆された。さらに、乾燥ビール酵母については、プロバイオティクス素材(アシドフィルス菌・フェカリス菌・ビフィズス菌)との組み合わせにより、シンバイオティクス効果も示唆。これにより、両成分ともに腸内環境改善効果を有することが確認できたとしている。

 同研究でプレバイオティクス効果が示唆されたパン酵母由来の酵母細胞壁においても、プロバイオティクス素材を組み合わせることで、シンバイオティクス効果が得られる可能性が考えられるため、今後検証を進める予定だという。 
 また、乾燥ビール酵母・パン酵母由来の酵母細胞壁により増加した短鎖脂肪酸は、腸内環境を良好にするだけでなく、さまざまな臓器においてヒトの健康維持に繋がることが報告されている。今後、より詳細な機能性、作用機序の解明を目指すとしている。

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