アサヒ飲料、24年の事業方針を発表 カルピスブランドのヘルスケア新シリーズなどを展開
アサヒ飲料㈱(東京都墨田区、米女太一社長)はこのほど、2024年の事業方針「100年ブランドや高付加価値商品の強化と未来創造につながるCSVビジネスの構築」を発表した。
市場や社会の変化に適応した新しい価値や多様化する消費者ニーズをとらえ、140周年を迎える「三ツ矢」、120周年を迎える「ウィルキンソン」、「カルピス」の100年ブランドに注力すると同時に、「無糖茶」「乳性/ヘルスケア」「炭酸」を軸に、商品を通じて消費者の驚きや喜びの創出を目指す。
「乳性/ヘルスケア」領域の「乳性」は、「カルピス」が1919年の発売当時から変わらず提供してきた「おいしさ」「滋養」「安心感」「経済的」の4つの基本価値を改めて訴求し、ブランド価値向上に取り組む。「ヘルスケア」では、長年の乳酸菌研究を活用した「カルピス由来の乳酸菌科学シリーズ」を「カルピス」ブランドのヘルスケア新シリーズ「PLUSカルピス」としてリニューアルし、「機能」と「おいしさ」の訴求を強化する。
2023年の「健康」領域では、「L-92」を配合した『守る働く乳酸菌』を機能性表示食品として発売し、人流回復を背景に高まる消費者の免疫対策ニーズに応え、前年比118%の販売数量となった。「ガセリ菌CP2305株」を配合した『届く強さの乳酸菌』は同140%、「カルピス由来の乳酸菌科学シリーズ」は同130%となり過去最高の販売数量となった。
24年は、消費者に驚きや喜びをもたらす新価値を提供し続け、飲料を通じた明るい未来づくりに挑戦する。「健康」「環境」「地域共創」の領域でCSV経営を深化させ、社会の課題解決やニーズを商品やサービスというかたちに変え、CSVビジネスの構築に取り組む。社会でひときわ存在価値が高く、最も信頼される企業を目指すことで、グループ理念「Asahi Group Philosophy」で掲げるOur Mission「期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造」の実現に向けた取り組みを加速するとしている。