情報更新の頻度高まる　今週2回目

　消費者庁は9日、機能性表示食品の届出データベース情報の更新を行った。更新は6日以来3日ぶりで、今週2回目。更新頻度が高まっている。今回は、届出番号「H74」から「H87」まで計14件の新規届を公表した。

　新規の機能性関与成分が1件、公表された。「乳酸菌WB21（Lactobacillus salivarius WB21）」の届出が公表されたもので、届出者は、乳酸菌培養末などを有効成分とする胃腸薬『強力わかもと』（指定医薬部外品）で知られる、わかもと製薬㈱（東京都中央区）。

　わかもと製薬が届け出た機能性表示食品の公表は2件目。今回は、『歯周ケアサプリ わかもと歯周善玉乳酸菌』を商品名とするサプリメントを届け出た。ヘルスクレーム（届出表示）は次のとおり。「乳酸菌WB21には、健康で丈夫な歯ぐきを維持する機能が報告されています。歯周組織の健康が気になる健常な方に適しています」（一部抜粋）。

　「歯周組織」の文言を取り入れたヘルスクレームを行う届出はこれまでも公開されている。㈱湖池屋（東京都板橋区）が2020年4月、乳酸菌LS1について同様の表示（健康な歯ぐきを維持する機能があります。歯周組織の健康が気になる健常な方に適しています）を届け出ていた。

　わかもと製薬は17年、WB21乳酸菌を配合したサプリメント『アバンビーズ オーラルタブレット』を発売。通信販売で展開している。今回届け出た『歯周ケアサプリ』は、19年8月に発売した『オプティエイドML MACULAR』（機能性関与成分：ルテイン）に続く第2弾の機能性表示食品となる。同社は、胃腸薬や薬用歯みがきなどのヘルスケア事業の他、眼科領域を主とした医薬事業などを手掛けている。

22年度の届出件数、87件に

　なお、この日の更新で公表された新規届の内訳を見ると、サプリメントが9件、その他加工食品が4件、生鮮食品が1件。22年度の届出件数は、累計で87件になった。

　また、9件の届出が取り下げられたことも公表された。「製品販売が終了し、再販売の予定がなくなった」ことを理由に、アサヒビール㈱（東京都墨田区）が『アサヒスタイルバランス』シリーズの9商品について届出を取り下げた。同シリーズは、これまでに約30商品が届け出されている。

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