ほうじゅ、未利用果実の果実糖を発売へ
(株)ほうじゅ倶楽部(山梨県笛吹市、古屋陽佳社長)はこのほど、傷などで出荷できずに廃棄される「はね出し野菜・果実」を使用したピューレや液糖などの販売体制を構築し、年内をめどにトマトジュースとピューレを発売する計画を立てている。
常圧環境下での低温濃縮、真空過熱濃縮、減圧真空低温加熱濃縮といった特殊加工により、果実・野菜が持つ栄養素の減少や酸化を最小限に抑え、また糖度を高めた加工食品の製造を可能にした。無添加の果実糖、糖度が高い果汁、野菜の青臭さの成分を除去したジュース、果実ピューレ・ペーストなどの商品を製造し、業務用・小売の両方で販売することを検討している。
今後は、野菜・果実に含まれる各栄養素の分析にも注力する考えだ。古屋陽佳社長は「使用する生鮮食品は『はね出し』だが、正当な価格で引き取ることによって農家の所得を下支えしたい」と話している。