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ひさびさの更新、新規届出51件公開 【機能性表示食品届出DB更新】撤回届出は30件増える

 消費者庁は20日、機能性表示食品の届出データベース情報の更新を伝え、51件に上る新規届出の情報を公開した。同庁がデータベース更新を伝えるのは、今月1日以来。撤回届出については、前回の更新から30件増えた。これにより、2015年の制度施行以来の届出総数は8,698件になった。そのうち撤回は約1,790件。

 この日公開された新規届出の食品区分は、サプリメント形状が30件、サプリ以外の加工食品が21件。生鮮食品はなかった。30件に上った撤回届出の撤回理由を見ると、「販売終了」と「販売予定がない(なくなった)」に大別できる。

 中には特殊事例もあり、届出商品名に「経口補水」を取り入れていた粉末清涼飲料の届出が、「特別用途食品の許可が必要となる」ことを理由に取り下げとなった。これは2023年2月に届け出されたもの。同年5月、特別用途食品のうち病者用食品に「経口補水液」の区分が新設されたため、「経口補水」を訴求する製品を販売するには、特別用途食品の許可を得なければならなくなった。経過措置期間が設けられており、25年5月末まで。

 一方、新規届出を見ると、機能性関与成分としてNMNの届出があり、これで同成分の届出件数は累計4件になった。NMNは、今年6月以降、届出が相次いでいる。新たな届出のヘルスクレームは、これまでに届け出されていた、高齢者の歩行機能及び握力の維持の他、肌の健康サポートを組み合わせた内容。以下のとおり。

 「NMN(β-ニコチンアミドモノヌクレオチド)には、中高年男女の歩行能力(6分間の歩行距離、10mの歩行速度)を維持する機能、65歳以上男性の握力機能と椅子からの立ち上がり機能を維持することが報告されています。また、肌が乾燥しがちな成人男女の肌の潤いおよび肌弾力を維持し、肌の健康を助ける機能が報告されています」

 また、既存の機能性関与成分の植物性乳酸菌K-2(L. paracasei K71)について、新規のヘルスクレームが出てきた。「肥満気味の方の内臓脂肪体積を減らすことにより、体重の減少をサポートし、高めのBMI値の改善に役立つ機能があることが報告されています」という内容で、届出者は健康食品受託製造大手のアピ㈱(岐阜県岐阜市)。同成分の届出ヘルスクレームは従来、「花粉やホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減することが報告されています」だった。

 この他、血中LDLコレステロールの酸化抑制を訴求するオリーブ由来ヒドロキシチロソールの届出が目立っている。この日だけで3社4件の届出が公開された。中には、PRISMA2020に準拠したシステマティックレビューを届け出たものもある。同成分は、昨年の「6・30措置命令」の影響を受けた機能性関与成分の1つ。プレイヤーも変えながら、届出の復活が進んでいる。

【石川太郎】

8月の届出DB更新:【1日】新規機能関与成分にL-カルニチン、NMNで第3弾の届出も

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