特定適格消費者団体の（特非）埼玉消費者被害をなくす会（さいたま市浦和区、池本誠司理事長）はこのほど、Salute.Lab（サルーテ・ラボ）㈱（大阪市中央区、墨谷剛史社長）による『イオニアカードPLUS』の販売をめぐり、消費者庁に6月16日付で要請書を送っていたことを明らかにした。

　なくす会は一昨年から、サルーテ・ラボ社（以下、サ社）に対して「申入れ」、「再申入れ」を続けてきた。これに対してサ社は、「※すべてのニオイ・菌・花粉・アレル物質・PM2.5に効果があるわけではありません」、「※本実験結果は限られた空間におけるものであり、使用環境・使用状況によっては本実験結果と同等の作用が起こらない可能性がございます」などの注記を記載。広告の表示を改善したと主張しているという。

　サ社は2020年12月22日、「検証結果で分かるイオニアカードの確かな効果」と記載のあるウェブページで、本件商品の画像と共に、「検証結果で分かるイオニアカードの確かな効果」、「スギ花粉84.5％除去」、「ヒノキ花粉 77.6％除去」、「PM2.5　90.1％除去」、「カードを身に付けるだけで空気のトラブルからあなたを守る」などと表示。同商品から半径1.5ｍ～2ｍの身の回りの空間にある花粉やPM2.5を除去し、ウイルスや菌などを寄せ付けない効果が得られるかのような表示を行っていたため、措置命令を受けている。

　なくす会は、いまだに「臭い、花粉、PM2.5などの身の回りに潜むさまざまな空気のトラブルを解決しうるかのような表示」が行われていると指摘。上記※印の注記についても、「打消し表示として機能していない」とし、景品表示法に基づく再度の措置命令も含めた調査・指導などの検討を消費者庁に申し入れている。

〇過去の経緯（関連記事）
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