健康食品販売会社の（株）だいにち堂（長野県安曇野市）が消費者庁を相手取り、行政処分の取り消しを求めた裁判が23日、東京地裁で行われた。今回で弁論が終結、東京地裁は来年3月に判決を言い渡す。

　消費者庁は2017年3月9日、同社に対し、景品表示法に基づく措置命令を出した。いわゆる健康食品の『アスタキサンチン　アイ＆アイ』の新聞広告が法違反に問われた。

　広告では、「ボンヤリ・にごった感じに！！」、「ようやく出会えたクリアでスッキリ！！」などと表示。眼鏡をかけて、読み物をしている中高年男性の写真とともに、「新聞・読書　楽しみたい方に　目からウロコの実感力！！爽快なクリア感　アスタキサンチンを今すぐ始めませんか？クリアな毎日を応援します」などと記載していた。

　消費者庁は、あたかも目の症状を改善する効果が得られるかのような表示を行っていたとして、措置命令を出した。一方、同社はこれを不服とし、行政処分の取り消しを求めて提訴。両者とも主張を譲らずに、判決を迎えることになった。