安全なネット通販のインフラづくりに貢献するかっこ㈱（東京都港区、岩井裕之社長）はこのほど、フィッシング対策協議会（事務局：（一社）JPCERTコーディネーションセンター、村上憲二事務局長）に入会したと発表した。

　フィッシング対策協議会は2005年4月に発足。フィッシング詐欺に関する事例情報、技術情報の収集及び提供を中心に行うことで、日本国内におけるフィッシング詐欺被害の抑制を目的として活動している。

　同協議会の「月次報告書」によると、フィッシングの報告件数は2022年に96万件を超えた。実際に、17年からの6年間で見ると、フィッシング被害の報告件数は98.7倍になっているという。

　これまで同社は、ダークウェブなどで不正に取得したIDやパスワードなどの不正利用に関して対策を講じ、なりすましアクセス・ログインを防ぐための貢献をしてきた。しかし、情報が盗まれる段階での対策も極めて重要である考え、フィッシング対策協議会に入会したという。協議会への入会により、フィッシングに関する情報収集や動向分析を行うことが可能となる。また、啓発活動やより最適なサービス開発にも積極的に取り組み、これらの取り組みを通じて、より安心で安全なオンライン環境の実現を目指すとしている。