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【年頭所感】SDGsの観点から
自然食の普及を

 新年あけましておめでとうございます。
 新型コロナウイルスとの闘いが始まってから2年が過ぎようとし、人類はコロナとの共存という新たな道を歩き始めようとしています。

 食というものが日夜話題にされ、飲食は外食から内食、中食へとさまざまな形態に創意工夫を加えて変化しながら、進化してきた2年間でした。
 日本人は昔から、自らを自然の一部として捉え、自然と共存して生きてきました。自然食には、1つのものを丸ごと食べるほうがいいという「一物全体」の考え方があり、その根底には「もったいない」精神があります。 

 オーガニックや無添加、伝統的な農業による製法、そして和食。これらのベクトルは「サステナブル」に向いています。ベジタリアンやプラントベース(植物由来の食生活)も同様にSDGsに向かっていますので、全健協ではこれらの多様性を認めながら、それぞれの利点を生かしつつ1つに結集させる力になりたいと考えています。

 自然食を食べることで環境へ貢献できるという気持ちがあれば、価格が少々高くても、自然食を食べてみようと考える良い流れができつつあると思います。例えば「大豆ミート」などの代替肉がブームになっていますが、それは単に健康志向の高まりのみならず、畜産業による環境負荷の問題が深刻化していることも関係しているのではないでしょうか。

 私たち全健協は、今後もSDGsを見据えながら自然食に関わるさまざまな情報を収集し、発信して皆様と共有していきたいと考えています。自然食品を加工し流通させ、それを食べるという仕組みが、脱炭素社会に貢献できるということを消費者に納得してもらえるように広報していきたいと思います。

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