薬業健康食品研究会　　　会長　北島　秀明

　新年あけましておめでとうございます。
当会は名称に薬業とありますように医薬品業務に関連があり、かつ健康食品を扱う企業が中心になって設立された団体であり、今年で39年目を迎えます。

　昨年は、長きにわたり当協会の代表としてご活躍して頂きました吉岡一彦会長が退任され、私が引き続くこととなりました。前会長の方針を受け継ぎつつ、新たな研究会として進歩できるように努めてまいりますので、宜しくお願い致します。

　当会では、特定保健用食品や栄養機能食品などの保健機能食品制度、さらには、機能性表示食品制度の新制度が創生される際には、ＥＶｉｄｅｎｃｅ　Ｂａｓｅｄ　Ｎｕｔｒｉｔｉｏｎ（以下、ＥＢＮ）を基本として、薬業界とも共有される、「安全性」、「製品品質」、「有効性」の必要性について強く提言してきました。

　今後も基本方針でありますＥＢＮの考え方を用いて、健康食品や保健機能食品の在り方、生活者に分かりやすい食品の提供、さらには、食薬区分を意識した医薬品・医薬部外品と食品の棲み分け等を提言していきます。

　ワクチン接種や治療薬開発などが急ピッチで進められてはいますが、コロナなどのウイルスと共存した生活は、今後も考えていかなければなりません。自分を守る為の予防策である、マスク、手洗い、3密を避けるなどのライフスタイルはもちろんのこと、自己の生体防御機能を高めることは重要な要因となります。特に、栄養成分摂取は、生体防御機能を高めるためには重要な要素の１つだと考えています。

　EBNを基本とした健康食品を提供するためには、情報収集と的確な提供、健康食品産業協議会などの関連団体との連携、さらには、行政との意見交換など、今後活発に行ってまいります。