健康と食品懇話会　会長　阿部　文明　氏

　新年を迎え、謹んで皆さまからの当会に対するご理解、ご支援に対し、心から御礼申し上げます。

　デルタ株、オミクロン株の出現により、2020年初頭に始まった新型コロナウイルスパンデミックも未だに出口が見えてきていません。これまでに、残念ながら感染された方々およびそのご家族の皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。

　2021年は東京オリンピック・パラリンピックが開催され、それなりの盛り上がりが見られましたが、新型コロナウイルス感染症に翻弄された1年となりました。

　在宅勤務が増え、人とのつながりが希薄になる中、ウェルネスあるいはウェルビーイングのあり方も改めて考えさせられる年になったと思います。

　一方、機能性表示食品制度や原料原産地表示等の食品表示制度についてもいろいろな動きがあり、消費者の食品の健康機能や安全性に対する関心がさらに高まった1年になったのではないでしょうか。

　そのような中で、当会はウェブ等を活用し、有効性、消費者研究、安全性、情報作成等のワーキングチームが中心となって活発な活動を続けて来ました。

　またアカデミアの先生方をお招きしてウェブセミナー等を開催し、それぞれの食品の機能性や安全性について学習すると同時に、会員メンバー同士の親交を深めながら当会を盛り上げてきました。関連する諸団体とも協働し、食品表示制度にも向き合ってきました。

　本年も、これらの活動をさらに発展させ、会員企業全体で食を通じた消費者の健康、ウェルネス、そしてウェルビーイングに貢献していきたいと思います。さまざまなテーマおよび諸課題に向き合い、多くの消費者の方から信頼を得られるような食品業界を作っていきたいと思いますので、本年もご支援のほどよろしくお願い申し上げます。