カップ焼きそばジャンルとしては後発商品として1976年にデビューした日清食品㈱（東京都新宿区、安藤徳隆社長）の『日清焼そばU.F.O.』。今年45周年を迎える。
　業界初の丸い皿型容器と「U.F.O.」というネーミングもあり、幅広い層から支持を集めた。96年から25年間売上ナンバー1を記録（※注）。

　同品は時代の変遷と共に、香ばしいソースとスパイシーで奥行きのある味わい、食べ応えのある太麺へと常に進化を続けている。
　特に濃厚なソースが大きな特徴であるため、『――濃い濃いたらこ』、『――白い濃い濃い濃厚ソース』など、近年の新商品ではソースの濃さを訴求。45周年のCMキャラクターにもその存在感の“濃さ”から藤岡弘、氏を起用した。現在は通常サイズのほか、ガッツリ系の大盛りサイズ、そして女性にも食べやすい分量でもっちり食感が人気の『――ペロリ』シリーズなど、商品展開もバラエティーに富んだものとなっている。

（※注）インステージSRIカップインスタント麺市場焼きそばカテゴリー1996年1月～2020年12月ブランド累計販売金額　

（写真：（左）1976年発売当時、（右）現在の商品。99年から素早く確実にお湯を湯切る“ターボ湯切り”を採用以来、容器はこの形状に。ちなみに商品名はネーミング会議で煮詰まった際に容器の上蓋を飛ばしたところ「空飛ぶ円盤みたい」だったことから『U.F.O.』に決まったという）