『ホホホタケ』の輸出開始
シンガポール・香港・マレーシアへ
㈱大井川電機製作所(静岡県島田市、中河満社長)は18日、はなびらだけ『ホホホタケ』の輸出を開始したと発表した。シンガポール、香港、マレーシアに向けて毎月400パックを出荷する。
シンガポールでは日本料理店、マレーシアではフランス料理、香港では健康食材などの高級食材を扱う『City’super』に向けて輸出。今後も販路拡大を目指す。
同社は、電球の製造メーカーとして1967年に創業。「社会貢献」、「人間尊重」、「継続企業」の3つを企業理念の柱に据え、クリスマス球の製造、懐中電灯、自動車の小形電球の製造販売などを手掛けてきた。自動車の照明部品では、国内外の自動車産業を支えてきた。
2020年8月、環境変化へのチャレンジとして新事業として幻のきのこ「はなびらたけ」の生産・販売を本格的に開始した。
総額2 億円を投じ8月稼働、11 月末から「はなびらだけ」の出荷を開始した。新設の落合生産拠点(静岡県島田市は、15 年から稼働開始した川根生産拠点の約10倍にあたる月間最大6 万パック80 グラム/1パック)のはなびらたけの安定出荷が可能。
落合生産拠点(延面積1300㎡)は、はなびらたけの菌床生産設備・接種室・栽培室・収穫室・冷蔵庫などで構成されている。落合生産拠点新設や売上増を機に2021年2月、はなびらたけを、大井川電機ならではの企業理念に合致したブランド名「ホホホタケ」に刷新、新たなホームページを開設し、ブランド戦略も強化した。
20年度の売上は約2,000万円、21年度3,000万、22年度は1億円、25年度の目標を10億円に定め、中核事業に育てることを目指している。
創作料理やカフェに人気の「能登牡蠣」とのセット販売も好調。今年も6月中旬まで販売する。
(冒頭の写真:香港の「City’super」が販売する『ホホホタケ』)