「QOL納豆菌」で睡眠ケア 【機能性表示食品届出更新】新年最初の更新で新規成分
消費者庁は6日、2023年最初の機能性表示食品届出情報公開データベースの更新を行い、新規の機能性関与成分を含む19件の新規届出情報を公開した。
新規関与成分は「QOL納豆菌」。これまでにショウガ由来関与成分やイソマルトデキストリンを届け出ている食品素材メーカー、池田糖化工業㈱(広島県福山市)が届け出た。ヘルスクレームは「睡眠の質(起床時の眠気)を改善することが報告されています」。
公開されたのは届出番号H785から803まで19件で、内訳はサプリメントが8件、それ以外の加工食品が11件。22年度の届出公開総数が800件を超えた。
新規関与成分のQOL納豆菌の正式名称は、「Bacillus subtilis subsp. natto QOL(QOL納豆菌)」。池田糖化工業では、「QOL納豆菌」の名称を商標登録している。
納豆に関連する関与成分としては、これまでに納豆菌が産生するナットウキナーゼや、納豆菌K-2株(Bacillus subtilis K-2株)芽胞が届け出されている。また、納豆菌の一種とされる枯草菌(バチルス・サブチルス)をアサヒグループ食品㈱が届け出ている。同社が現在販売中のサプリメント『カルピス健康通販 骨こつケア』の関与成分(枯草菌C-3102株)がそれに当たる。
プラズマ乳酸菌、朝食シリアルにも
この日の更新では他に、日本ケロッグ合同会社(東京都千代田区)による『オールブラン 免疫ケア』の届出情報が公開された。
この届出は、関与成分として配合したプラズマ乳酸菌で免疫ケアを訴求するもの。同時に、『オールブラン』では定番の関与成分、小麦ブラン由来アラビノキシランに報告されている腸内環境改善機能、便通改善機能を合わせたトリプルヘルスクレームを行う。
プラズマ乳酸菌の届出件数は、この日の更新で56件に増えた。日本ケロッグは、これまでに『オールブラン』を10商品以上届け出ているが、アラビノキシラン以外の関与成分を加えるのは初めて。プラズマ乳酸菌の配合食品が、朝食シリアルにまで広がることになった。
この日公開された全19件の新規届出の概要は以下のとおり。なお、届出の取り下げに関しても情報更新があり、沖縄県うるま市の個人が18年に届け出ていた「もろみ酢」の届出が昨年末、生産終了を理由に取り下げられたという。
【石川 太郎】
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