「日本を健康にする!」研究会、おやつシンポジウム開催
「日本を健康にする!」研究会(矢澤一良会長)は12日、「おやつシンポジウム~おいしく機能的な間食で健康維持を考える~」を都内で開催した。100人を超える関係者が参加した。
(一社)臨床栄養実践協会の足立香代子理事長は「太らない間食」と題して、「間食は避けた方が太りにくいのか」と問題提起した。太るメカニズムを「食事をするとインスリンが分泌され、ブドウ糖がエネルギーとして利用されるが、このとき、太りやすい人は急激に血糖値が上がり、その後、急降下する。そのため強い空腹感を覚え、食べ過ぎ、再び血糖値が急上昇する」と説明。間食の必要性について「太るか太らないかの勝負は夕食。過度な空腹の状態で夕食を食べ過ぎないように適量の間食を取ることが大切」と述べた。さらに、間食でたんぱく質を摂取すると腹持ちがよくなり、自然に夕食の摂取量が減るため、1日の摂取カロリーが増えにくく、健康的で太りにくいとアドバイスした。
糖度の高さから血糖値を上げると考えられがちな果物の摂取については、果糖を多く含むリンゴやキウイなどは、ブドウ糖を多く含むバナナやパイナップルなどより食後血糖値を上げにくいことに言及。果物の摂取により糖尿病発症リスクが低下したイギリス・オックスフォード大学の研究事例も挙げた。
また、足立理事長は間食をより機能的なものにするために、「1日200キロカロリーを目安にし、昼食の4時間後あるいは夕食の4時間前に摂取することが望ましく、噛み応えがあるものを選ぶことも重要」と語った。
(写真:100人超の関係者が参加)