健康食品の販売で特定商取引法に違反する行為が認められたとして、経済産業省九州経済産業局は14日、「元気365」の屋号で電話勧誘販売などを行う（株）RK企画（鹿児島市下荒田、鹿島良代表）に対して行政処分を行ったと発表した。

　同社は、消費者の自宅へ電話をかけて、健康食品の『伝統てづくりにんにく玉』と『ハイヒアルロンプレミアム』を販売する際に、「元気365の〇〇です」、「体の調子はどうですか」などと話すだけで、社名と目的を告げなかった。勧誘を拒否した消費者に対し、「ぜひ、ひと月でも飲んでみてください」などと勧誘を続けていた。

　また、実際には常に一定の価格で販売していたのにもかかわらず、「今回だったら、数パーセント安くなるので、得な契約である」など事実と異なることを説明していた。

　九州経産局は、これらの行為が特商法違反に該当すると判断。同社に対し、今月14日から5月13日までの3カ月間、電話勧誘販売業務の一部を停止するように命じた。主導的な役割を果たした同社の鹿島良代表に対しては、3カ月間の業務禁止命令を出した。

　取材で同社の担当者は、「行政処分を真摯に受け止め、深く反省している。今後、特商法の研修や販売方法の見直し、社員教育などを行い、コンプライアンスを強化していく」とコメントした。