「仁丹」のブームが再燃か?
「知らないけど懐かしい」としてZ世代に浸透
森下仁丹㈱(大阪市中央区、森下雄司社長)の『仁丹』は今年、発売から117年目を迎えた。
使い捨てインスタントカメラや古いもの、レトロモチーフのアイテムが注目を集め、10~20代の、いわゆるZ世代に「レトロブーム」が巻き起こる中、『仁丹』がレトロかわいいとしてSNSでも話題になっているという。愛用している著名人も多く、人気お笑い芸人がOA中に使用するなどして話題となった。
『仁丹』は、16の生薬を配合した医薬部外品の口中清涼剤。いわゆる、エチケット用品として支持されている。
着想から3年の歳月を経て処方を完成させ、1905年(明治38年)に発売された。その後、「懐中薬」として広く認知。同社では、保存性を高めるために、丸剤の表面を銀箔でコーティングしており、時代ごとにさまざまな形のケースを販売するなど、携帯しやすさにこだわり続けているとしている。
(冒頭の写真:創売当時の1粒出しケース)