（国研）医薬基盤・健康・栄養研究所は28日、「亜鉛」が新型コロナウイルス感染症に効果があるとうたう宣伝が見られるが、調査の結果、そうした効果は確認されていないと発表した。

　同じウイルス性感染症であるインフルエンザの予防効果についても、研究論文は見つからなかったという。

　また、亜鉛を多く含む「牡蠣」についても調べたが、インフルエンザや風邪の予防効果を検討した論文はなかったと説明している。

　同研究所では、新型コロナウイルス感染症をはじめ、インフルエンザや呼吸器感染症の予防に「亜鉛が効く」と言える十分な情報はないと指摘。情報の拡大解釈に注意するように呼びかけている。