「ギムネマ酸」のサプリ、有効性も安全性も信頼できる情報なし~国立栄研
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は10日、素材情報データベースに「ギムネマ酸」と「ラクチュロース」の2件を新たに追加したと発表した。
「ギムネマ酸」は、インドに生息するギムネマ・シルベスタの葉に含まれる。日本では、ギムネマ酸を配合したサプリメントなどが販売されている。通販各社のサイトを見ると、「ダイエット効果」や「糖の吸収を抑える」といった効果を暗示した広告表現が散見される。
これに対し、同データベースでは「有効性に関する信頼できる十分な情報が見あたらない」と説明。安全性についても、サプリメントなど濃縮した食品を摂取する場合、信頼できる十分な情報がないと報告している。
一方、「ラクチュロース」は、ガラクトースにフルクトースが結合した二糖類。特定保健用食品(トクホ)の関与成分として使用されている(お腹の調子を整える)。同データベースでは、トクホで認められた以外の有効性については、信頼できる十分なデータがないとしている。