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β-ラクトグロブリン、初の届出公開 【23日の届出DB更新】四国乳業、ノビレチンとともに

同時摂取で目の不快感を軽減

 牛乳に含まれる乳清タンパクの一種、β-ラクトブリンを機能性関与成分にした機能性表示食品の届出が23日、公開された。同成分とともに、柑橘類に含まれるノビレチンを機能性関与成分にしたもので、目の不快感を軽減する働きが報告されている旨を表示する。β-ラクトグロブリンは、これまでに届出公開のなかった新規成分。届出者は、今回が5件目の届出になる四国乳業㈱(愛媛県東温市)で、飲料タイプのヨーグルトを届け出た。

 消費者庁が23日の届出情報公開データベース(DB)更新で公開した新規届出は、届出番号H293~299の計7件(サプリメント2件、それ以外の加工食品5件)。DB更新は19日以来で、今月に入ってからの更新はすでに7回を数える。小刻みな更新が続いている。

 四国乳業が新たに届け出た、β-ラクトブリンとノビレチンを機能性関与成分にした『Nプラスドリンクヨーグルト』のヘルスクレーム(届出表示)は、「ノビレチンとβ-ラクトグロブリンには同時摂取で、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる目の不快感を軽減することが報告されています」(一部抜粋)。公開された届出資料によれば、研究レビューには、愛媛大学医学部眼科学講座が実施したヒト試験(RCT)文献を採択した。試験食品は、ノビレチンとβ-ラクトグロブリンを含むヨーグルト。

ノビレチンとして初のヘルスクレーム

 ノビレチンは、柑橘類に多く含まれるポリメトキシフラボノイドの一種。機能性関与成分としての届出は過去にもあり、沖縄県農業協同組合が2020年6月、シークヮーサー(沖縄県産)に含まれる同成分を始めタンゲレチン、ヘスペリジン、ナリルチンを機能性関与成分にしたシークヮーサージュースを届け出ていた。ヘルスクレームは、「中性脂肪が高めの方の、中性脂肪を低下させる機能があります」で、四国乳業の今回の届出は、ノビレチンとして新規のヘルスクレームとなる。また、同社では、ポンカン抽出物に含まれる同成分を機能性関与成分として届け出ている。

 四国乳業の届出資料によれば、ノビレチンとβ-ラクトグロブリンは、それぞれ単独でも抗アレルギー作用を持ち、それぞれを同時摂取することで、より強い抗アレルギー作用を示すと以前から報告されていたという。

届出から1カ月で公開

 なお、今回の四国乳業の届出の届出日は「7月22日」とされており、約1カ月と短期間での届出公開となった。この日公開された他の新規届出の届出日は6月24日から同27日。同社の届出は、(公財)日本健康・栄養食品協会の確認を経て消費者庁に届出されたため、いわゆる「30日ルール」が適用された。

【石川 太郎】

(冒頭の画像:四国乳業が新たに届け出た『Nプラスドリンクヨーグルト』の表示見本。消費者庁の届出情報公開DBから一部切り抜き)

関連記事:前回19日の届出DB更新 日本コカ・コーラからプラズマ乳酸菌飲料3品
    :アレルギー領域の新規機能性関与成分は他にも

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