消費者庁は27日、機能性表示食品の届出データベース（DB）を更新した。新規届出19件（錠剤・カプセル剤等の加工食品＝サプリ13件、サプリ以外の加工食品5件、生鮮食品1件）の届出情報を公開。これらは3月20日・21日・23日の祝日と日曜を含む3日間に届け出されたもの。新規の機能性関与成分や機能性表示を行う届出はなかった。

　現時点で5月のDB更新回数は11回を数える。5月公開の新規届出は届出番号「J1192」（届出日2月18日）からで、27日までに183件が積み上がることになった。

　5月公開の新規届出の傾向としては、既存の機能性関与成分による新規の機能性表示が複数公開されたほか、新規の機能性関与成分も複数。「血管年齢」を機能性表示に盛り込む斬新な届出もあった。また、区分別で見ると、183件中102件が、来年9月からGMP（適正製造規範）を義務付けられるサプリ。サプリ以外の加工食品の71件を大きく上回っている。

　一方で、改正制度が施行される4月まで活発だった撤回届出は減少傾向を見せている。5月に手続きされた撤回届出は16日時点で累計52件。5月の延べ11回（27日時点）のDB更新のうち、撤回届出に変動があったのは3回にとどまる。ただ、撤回届出は突発的に増える場合もあり、撤回が落ち着いたとは言い切れない。

【石川太郎】

25年5月のDB更新
：【1日】5月最初の更新、届出日上はまだ2月　改正制度施行後の届出、公開しばらく先
：【2日】ラクトフェリン、第5の免疫ケア成分　1960年代から研究の森永乳業が届出
：【9日】新規成分、白甘藷由来糖ペプチド　高め空腹時血糖の上昇抑える、富士産業が届出
：【14日】γ-オリザノール、角層水分量を増加させる　食用こめ油で新規のヘルスクレーム
：【15日】イオンの大豆もやし製品の届出が公開　今月5回目の更新、14日に続き2日連続
：【16日】新規届出、分類別ではサプリ優勢　その他加工食品と比較、変化の兆しも
：【20日】メイラード反応で生成される関与成分　日清ヨーク、「DDMP」届け出る
：【21日】アルギン酸Ca、サプリとして届出　専門メーカーのキミカ、最終製品臨床で
：【22日】機能性表示に「血管年齢」盛り込む　東洋新薬、フラバジェノールで
：【23日】異例の4日連続更新、新たに16件　年度末の3月、月半ばで110件超に