アサヒ飲料㈱（東京都墨田区、米女太一社長）はこのほど、研究助成プログラム第6回“サイエンスキャッスル研究費”「アサヒ飲料賞2024」の採択チームが決定したと発表した。

　同社では、CSVの取り組みとして、2019年から、教育現場での科学技術に関する教育開発事業を展開する㈱リバネス（東京都新宿区、髙橋修一郎社長）が運営する、中高生を対象とした研究助成プログラム“サイエンスキャッスル研究費”への助成を行っている。今年も「アサヒ飲料賞」を設け、中高生から寄せられた研究テーマの助成を行う。

　同助成プログラムは、研究に興味を持っているが、費用やノウハウがなくサポートを求めている「研究者の卵」たちが第一歩を踏み出すきっかけを提供することを目的としている。アサヒ飲料賞をきっかけに、さらに研究に対する興味を深め、今後の科学技術の発展を牽引してくれることを願って実施するというもの。

　今回、「『健康』、『環境』、『地域共創』などの社会課題の解決に役立ち、未来のわくわくや笑顔を生み出す研究や開発」に沿った研究テーマを全国の中高生から募った結果、61件の応募があり、審査を経て5件を採択した。採択した5件には、研究費用として資金を助成する他、アサヒ飲料の研究員がリバネス社スタッフとともにアドバイザーとして参加し、約半年間にわたって各研究をサポートする。また、12月中旬には各チームによる研究成果発表会を開催し、発表の機会も提供する。

　「サイエンスキャッスル研究費2024アサヒ飲料賞」を通じて、中高生が研究や社会課題などに興味を持ち、将来、果敢に課題に挑戦する研究者になることを応援していくとしている。

今回採択したテーマ一覧
●「脂質から日本人を救う〜郷土味噌を使って〜」　
　　松商学園高等学校　代表者：宮尾 彩七　さん
●「緑茶成分の新たな抽出方法および緑茶廃棄物の再利用法の検討」
　　さいたま市立大宮国際中等教育学校　代表者：園山 希咲　さん
●「ガラクトースを選択的に分解する乳酸菌の探索」
　　順天高等学校　代表者：柿沼 春帆　さん
●「ホップサステナビリティ」
　　神奈川大学附属高等学校　代表者：島津 響　さん
●「アセタール化を用いた水に強い寒天プラスチックの制作方法の確立」
　　横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校　代表者：水谷 悠生　さん