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L-92乳酸菌、免疫ケアの第2弾成分に 【機能性表示食品届出更新】アサヒグループ食品が届出

 プラズマ乳酸菌「以外」の機能性関与成分で、免疫機能に及ぼす働きを訴求する機能性表示食品の届出を消費者庁が21日、公開した。プラズマ乳酸菌に続く第2弾の免疫ケア関与成分は「L-92乳酸菌」だった。アサヒグループ食品㈱(東京都墨田区)がサプリメントの『ディアナチュラゴールド』シリーズから届け出た。

ヘルスクレームはプラズマ乳酸菌とほぼ同じ

 注目のヘルスクレームは、「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)の働きを助け、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されています」で、プラズマ乳酸菌とほとんど同じ。プラズマ乳酸菌では、免疫細胞の一種であるpDCに「働きかけ」と表現する。

 ただ、「善玉菌(ビフィズス菌)を増やして腸内環境を整える」働きが報告されているグアーガム分解物(食物繊維)も関与成分として配合し、ダブルヘルスクレームを行う。

 L-92乳酸菌は、アサヒグループ独自の乳酸菌。アレルギーケア(鼻の不快感軽減)領域の機能性表示食品の関与成分としての届出実績が元々ある。今後、免疫ケアとアレルギーケアのダブルヘルスクレームを行う製品が届け出される可能性もありそうだ。

 届出商品名は『ディアナチュラゴールド L-92乳酸菌&食物繊維』。届出資料によれば、研究レビューで最終的に採択した文献は3報。そのうち最新の文献は、2021年に国内ジャーナルに掲載(22年に追加訂正の上で再掲載)されたもの。別の採択文献では、自然免疫に関わる細胞の一種、NK(ナチュラルキラー)細胞の活性化も確認されているという。だが、ヘルスクレームには盛り込まれなかった。

 免疫ケア機能性関与成分の第1弾、プラズマ乳酸菌の届出が初めて公開されたのは2020年8月。第2弾成分の届出公開までに2年半弱を費やすことになった。この間、アサヒグループ食品以外にも複数の企業が届出にチャレンジしていた。今後、第3弾、4弾成分の届出公開が続くか注目される。

新規関与成分にピログルタミルテトラペプチド

 なお、消費者庁が21日に公開した新規届出は、届出番号H714~同730まで17件。内訳はサプリメントが13件、それ以外の加工食品が3件、生鮮食品が1件。生鮮は、ケールと芽キャベツを交配したアブラナ科野菜のプチヴェールが届け出された。

 新規の機能性関与成分もあった。発酵大麦エキスに含まれるペプチドの一種、ピログルタミルテトラペプチド(pEPYP)の届出が初めて公開されたもので、ヘルスクレームは「中高年健常者の日常生活で生じるひざ関節の不快感(違和感)を軽減することが報告されています」。機能性表示食品対応素材の大麦発酵液ギャバ(GABA)で知られる三和酒類㈱が届け出た。

【石川 太郎】

(冒頭の画像:アサヒグループ食品が届け出た免疫ケア機能性表示食品の表示見本キャプチャ。一部切り抜き。消費者庁の届出情報公開DBから)

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