厚労省への報告漏れ、新たに1件 21日、小林製薬が発表~尽きぬ謝罪
小林製薬㈱(大阪市中央区、山根聡社長)はきのう21日、先週13日付で行ったニュースリリース「当社の厚生労働省等に対する報告(死亡との関連性を調査している対象事例数)について」の一部について訂正する旨を続報として発表した。
報告によれば、死亡疑い事例に関する厚生労働省への報告漏れが1件、新たに判明。また、調査中だった死亡事例6件のうち2件は紅麹関連製品の摂取を行っていなかったという。
同社は21日発表のニュースリリース「当社の厚生労働省等に対する報告(死亡との関連性を調査している対象事例数)について(続報)」において、新たに1件の死亡疑い事例が判明したと発表した。同社の別製品を摂取していた顧客が死亡。そのため定期購入の停止を伝えてきた遺族が、「(死亡した親族が)『紅麹コレステヘルプ』も飲んでいたように思う」と話したことがきっかけとなり、厚労省への新たな報告漏れが判明した。
また同社は、13日の記者会見において、同社が製造した紅麹原材料を配合したサプリメントによる健康被害問題をめぐり、厚労省と大阪市への報告が漏れていた事例が新たに11件見つかったと発表しており、そのうち5件は、関連製品を摂取していなかったことを確認。残り6件のうち2件は摂取の有無を調査中で、他の4件については医師などに対する詳細調査を進めると説明していた。
同社は今回、上記調査中の2件について、「いずれの事例も紅麹関連製品の摂取をしていなかったことが確認された」と報告した。この結果、同社の紅麹関連製品を摂取していなかったことが確認された事例数が7件になった。
【田代 宏】