健康食品通販のニコリオ、景表法違反で措置命令
サプリメントの広告で違法な表示を行ったとして、埼玉県は3月31日、健康食品の通信販売を行う(株)ニコリオ(東京都世田谷区、中上元弘代表)に対し、景品表示法に基づく措置命令を出したと発表した。
同社は、サプリメント『Lakubi』を販売する際に、自社ウェブサイトやアフィリエイトサイトで「モニター実感度80%」、「3ヶ月で7kg落ちた方法を紹介!」などと記載。サプリメントの摂取により、容易に痩身効果が得られるかのような表示を行っていた。
しかし、実際には食事制限(腹6分、間食禁止など)と運動を条件とし、サプリメントの摂取だけで痩身効果を得られるものではなかった。
また、同社は自社ウェブサイトで、2018年11月1日から今年2月27日までの期間、「『Lakubi』は1日たった17円」などと記載。しかし、1日当たり購入金額の17円は、初回購入価格の500円を基に計算された値で、2回目以降の購入には適用されないものだった。
県は、これらの表示が景表法で禁止する優良誤認表示と有利誤認表示に当たると判断。同社に対し、表示が景表法に違反する旨を一般消費者へ周知することや、再発防止策を構築することなどを命じた。
県によると、県内の消費生活センターには42件の苦情相談が寄せられているという。
取材で同社は、「県の指摘を真摯に受け止め、今後改善していく」と話している。