ユーグレナ、尿検査キットを新発売 カラダの栄養状態を2分で可視化する「栄養コンディションチェッカー」
㈱ユーグレナ(東京都港区、出雲充社長)はこのほど、尿検査キット「栄養コンディションチェッカー」を発売した。全国のドラッグストア約3,000店舗で販売する。
㈱ユーリア(愛知県名古屋市、⽔野将吾社長)と共同で開発した、尿検査とAI技術を組み合わせることで12項目の栄養状態をスマートフォンのアプリで即時に可視化できる尿検査キット。医師や管理栄養士のアドバイス付きで、消費者の健康改善をサポートする。
検査キットのボックス(試験紙)に尿をかけ、無料のスマートフォン専用アプリ内のカメラを使って撮影すると、独自のAIが栄養状態を判定し、約2分で検査結果を知らせる。郵送などによる検体提出が不要で、医療機関で実施するような検査を自宅などの好きな場所でいつでもできるというのが特長。
検査項目は、カルシウム、マグネシウム、ビタミンC、亜鉛、鉄分、塩分、水分、糖質、脂肪燃焼、酸化ストレス、野菜摂取、アルコール摂取の全12項目。全体的な栄養バランスが確認できる総合スコアの他に、各検査項目の結果を10段階で表示する。検査結果の精度は、従来医療機関で利用されている検査と比較して平均90%以上の一致率だという。
また、検査結果はアプリ内に保存されるため、過去の結果も表示可能。月に1回、週に1回など、定期的に検査をすることで、これまでの変化を見ることができる。さらに、検査項目の結果に対して、コメントや管理栄養士のアドバイスを掲載。不足している栄養素を補うために一緒に取るとよい栄養素や量、おすすめの食材、料理名などを提案する。
両社は、消費者にとってより便利で使いやすい検査サービスの提供に向けて検討を重ね、2023年4月に共同研究を開始した。今年5月に、「ユーグレナ・マイヘルス 栄養コンディションチェッカー」を法人向けに先行販売。その後、利用者からの声などを基にサービス内容をアップデートし、今回の販売に至ったという。
新しい検査サービスの提供により、好きなタイミングでカラダの栄養状態が分かることで、健康意識、生活習慣の改善を促し、QOLの向上、健康寿命の延伸に寄与することを目指す。
(冒頭の写真:「栄養コンディションチェッカー」パッケージ(左)と検査キットイメージ/同社リリースより)