サイキンソー、新サービスを開始 臨床試験の計画・被験者募集・実施・論文化までを一気通貫で支援
腸内フローラ検査「マイキンソー(Mykinso)」を開発・提供する㈱サイキンソー(東京都渋谷区、沢井悠社長)はこのほど、研究支援サービス「Cykinso Research」の新サービスとして「ヒト臨床試験トータルサポートサービス」を開始すると発表した。
「Cykinso Research」は、研究機関や企業に対して、細菌叢と疾患の研究・食品摂取や投薬試験・食品の高付加価値化試験など、細菌叢の研究を多方面からサポートする研究支援サービス。腸内・口腔内細菌叢解析の受託や腸内細菌叢の匿名加工情報の提供を中心に、これまで300件を超える研究機関や企業の研究を支援してきた。
同社によると、商品摂取による菌叢の変化を詳細に調査したいというニーズも多く、菌叢の解析に留まらず、研究の企画段階から一貫してサポートしていくことが求められているという。また、腸内フローラ検査の受検数が年々増加しており、今年6月現在で累計12万検体以上のデータベースと国内トップクラスの被検者コミュニティを構築している。これによって、被験者募集からワンストップで研究を支援することが可能となり、臨床試験の計画・被験者募集・実施・論文化といった全ての工程を一気通貫でサポートする体制が実現。同社が保有するナレッジを最大限活用し、企業の商品開発や研究機関の多面的なニーズに応えるために、新サービスを開始するに至ったという。
新サービスでは、腸内フローラ検査を受けたユーザーから被験者募集を行い、臨床試験の計画・被験者募集・実施・論文化までの全工程を一気通貫でサポートする。同社では、「臨床試験を通じて、企業が提供する商品や素材が特定の腸内細菌に与える影響や詳細な菌叢の変化を調査することが可能となる。その結果、具体的な商品開発のアイデア創出や市販後のマーケティング・広告宣伝に研究データを活用するなど、商品開発から販促までの全てのフローをサポートする」としている。
(冒頭の写真:同社リリースより)