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クロマト解析時間を従来比75%削減 島津製作所、研究現場の「働き方改革」をサポート

 解析時間を従来比で約75%削減できる液体クロマトグラフ(LC)向けソフトウェアを㈱島津製作所(京都市中京区、山本靖則社長)が開発した。LCは、医薬品や食品などの研究開発、品質管理に多用される分析装置。

 開発したソフトウェアは、味の素㈱(東京都中央区)のLC分析データを学習させたAI(人口知能)アルゴリズムを搭載し、ユーザーがパラメータを設定することなく、熟練者と同等レベルの解析を自動実行するという。医薬品・食品・化学品分野の研究開発、品質管理用途で同社のLCを使用するユーザー向けに販売する。同社が16日、発表した。

AIアルゴリズム搭載のソフトウェア開発

 LC向けソフトウェア「Peakintelligence for LC」を同日発売した。従来のソフトウェアは、ユーザーが設定したパラメータに基づいてデータ中のピークを波形処理する。ただ、目的以外の成分が多く含まれる場合はピークを上手く認識できない場合があり、ユーザーが手動で修正しなければならない。同社によれば、手動修正は「ユーザーのスキルや主観に依存するため結果にばらつきが生じる」。そうした課題を解消した。

 Peakintelligence for LCは、味の素から提供されたヘルスケア、フード&ウェルネスなどの分野のLC分析データをアルゴリズムに学習させたもの。多様な分野のデータ解析に対応しており、「ユーザーによるパラメータの検討・設定は不要で、効率的かつ属人性を排除したワークフローを実現する」と同社。このため、「ユーザーはより創造的な業務に専念でき、研究現場の働き方改革につながる」としている。販売価格は66万円から(税抜き)。

(冒頭の画像:Peakintelligence for LCの画面イメージ。島津製作所の報道発表資料から)

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