オリザ油化、美容素材「フィトレチノール」上市
オリザ油㈱(愛知県一宮市、村井弘道社長)はこのほど、飲む美容素材として「フィトレチノール」を新規素材として上市すると発表した。
同社では、各種in vitro試験と臨床試験を通じて、フィトレチノールが優れたシワ改善作用に期待できることを見出したという同素材は、オランダビユ果実油中の光毒性成分フラノクマリン類(ソラレン)を完全に除去しているため、安心性も高いとしている。
有効性の確認では、フィトレチノーの構成物「オランダビユ果実油」について、シワに対する摂取モニター試験を行った。試験はバクチオール(1 mg)に相当するオランダビユ果実油含有粉末をカプセルに充填して4週間、男女社内ボランティアに摂取。抗シワ作用の評価ガイドラインに従って評価を行った結果、目じりに特に深いシワをもつ被験者において、シワ最大深度やシワ最大幅の改善が認められたとしている。
細胞試験では、光老化した皮膚の線維芽細胞で骨格形状(アクチン)の委縮が確認されたという。
原料になるオランダビユの果実は、生薬では補骨脂(ホコツシ)と呼ばれて珍重されてきた。オランダビユはインドから東南アジア、中国に分布するマメ科の植物。中医薬やアユルヴェーダでは強壮剤などに用いられる。
写真:オランダビユの花