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「発酵」めぐる共同研究契約を締結 植物発酵エキスの新たな用途開発を目指す

 植物発酵エキスの製造販売を行う㈱越後薬草(新潟県上越市)と新潟薬科大学(同新潟市)が共同研究契約を締結し、19日、発表した。2022年から進めていた共同研究事業で得られた研究成果を土台に、植物発酵エキスの製造過程で未知の部分が残されている発酵の更なるメカニズム解明を目指す。研究成果は、植物発酵エキスの新たな用途開発と健康サポート製品の開発につなげる。

 発表によれば、共同研究では、①植物発酵エキスに含まれる主成分及び微生物群集の解明、②ブランディングデザイン及び新製品の提案、③新たな製造工程の検討──といった3つの取り組みを進める。

 このうち①では、発酵・熟成工程における植物発酵エキス中の微生物群集の変遷と優占微生物などの解明のほか、再現性の取得などに向けた研究を進める。また③では、①の研究結果を土台に、製造工程を再検討する。②では、同社で製造する植物発酵エキスの主原料となる「よもぎ」の流通実態調査、全国での栽培状況の把握や関連情報の収集などを行う。

 過去2年間の共同研究では、植物発酵エキス中の微生物群集の網羅的解析手法の構築及び解析、微生物群集への仕込み時期による影響の検討、既存製品の改善及び新製品企画、安全性に関する検証実験──などを行ってきたという。

 越後薬草は、「発酵の町」と呼ばれる新潟県上越市に本社と工場を置き、野草を中心とする80種類の原料を使った植物発酵エキスの製造を行っている。新潟薬科大学との共同研究を継続し、発酵の新たな可能性を追求することで、地域ブランディングへの貢献にもつなげたい考えだ。

(冒頭の画像:越後薬草らの報道発表資料から)

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