オムニカ、裾野工場で高機能原料の製造に着手

 (株)オムニカ(東京都文京区)は17日、静岡県裾野市の富士山の麓に新工場を竣工した。抽出プラントが稼働したのは昨年だが、この日からマニュアルを設定した技術製造に着手、本格稼働を開始した。足かけ6年に及ぶ準備期間を経た新工場に賭ける思いを同社の高尾久貴社長に聞いた。

 

高尾久貴社長

<機能性表示食品制度がきっかけ>

 ――植物エキス抽出の新工場「裾野工場」が17日に本格稼働した。

 高尾 オープンを皮切りに、当社の体制強化も含めて、これからの5年間でどれだけ成長できるかという試練が始まったと感じている。

 ――新工場建設のきっかけは?

 高尾 機能性表示食品制度が閣議決定された2013年6月、私たちは広告の魅力で消費者の心をつかむというそれまでの「いわゆる健康食品」のあり方が変わる起点になると予感した。

 ――具体的には?

 高尾 以下の3点を確認した。(1)健康食品産業のなかで、歴史上前例を見ないような新発明や新発見に基づく優れた有効性が期待できるほどの成分は容易に開発できない、(2)多少のエビデンスがあっても、その研究に対して世界で1社だけにしか興味を抱かれないような成分は相手にされない、(3)多少のストーリー性を持ったエビデンスのある成分でも、一定の利用はされるだろうが、いずれ忘れ去られるだろう。

 ――新しい成分の新たな前提とは?

 高尾 歴史的に多くの研究者が評価し、長期にわたって多数の利用者のある成分こそ、研究の候補物質として望ましい。その物質をさらに洗練することで、WIN-WINの関係を築き上げることができるだろう。

 

<製造設備と認証だけでは品質担保は無理>

 ――それを実現させるための工場が「裾野工場」か?

 高尾 深い研究のための大きな投資をすることに意義があると考える。洗練された新成分、つまり臨床試験を行った原料が市販の成分とは異なるなかで、研究ストーリーだけが一人歩きしても意味がない。また、製造設備と認証だけがあっても、性能を含む品質を保証することはできない。安全性と有効性を担保するために、十分なマニュアルに基いた製造技術を構築させるための投資を行うことにこそ意義がある。

 ――植物エキス製造工場としては、前例のない精密な技術装置が導入されていると聞いている。

 高尾 竣工準備に着手したのが4年前。プラントの設計と検証を繰り返し、今年で足かけ6年目となる。抽出プラントの稼働が先行したが、8月までに研究分析センターを裾野工場内に移転し、10月には現在の板橋工場(JIFHS-GMP認証取得)と舟渡工場(JHNFA-原材料GMP認定取得)を閉鎖して、裾野工場に統合する予定。そのための第2期工事を開始している。年内には本社も移転する予定だ。

 

<従来品以外の高機能製品を供給>

 ――新製品の開発は?

 高尾 具体的な開示はできないが、in vitro、in vivo、人による二重盲検ランダム化比較試験を繰り返している。さらに、性能発揮を安定させるための体内動態試験も反復しており、市販品の品質保証は、一般的な食品衛生や物理的特性、化学的特性だけではなく、性能の保証を含む新原料を準備している段階にある。もちろんエビデンスも伴う。

 ――貴社の主力製品は、ビルベリーエキスやルテイン。50%以上の国内シェアを持っているが。

 高尾 従来品を凌駕する製品を開発したい。今後は販売力も強化し、国内はもとよりアジア、世界に対して前例のない高性能・高品質を担保した3次機能食品の供給基地に発展させる予定だ。

 ――ありがとうございました。

 

<COMPANY INFORMATION>

所在地:東京都文京区小石川1-15-17(本社)

TEL:03-5840-9811

FAX:03-5840-9812

URL:http://www.omnica.co.jp

事業内容:健康食品の製造・販売、加工食品の受託製造ほか

(冒頭の写真:裾野工場合成棟)

【聞き手・文:田代 宏】

 

 

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